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リーダーを育てる

戦略やビジョンを具現化するためには、リーダーを育てる必要があります。
ありたい姿を実現するために構築した戦略を具現化するのは、構成員一人ひとりであり、組織です。複雑に変化する時代に、ビジョンや戦略を具現化する過程では、スピーディな判断と行動が求められます。そのためには、一人ひとりが潜在的な能力を活かし、自ら考え行動し内省を繰り返すことが大切です。そこで鍵を握るのがリーダーです。リーダーには、人と組織を活かし戦略やビジョンを具現化することが求められます。そのために、リーダーは、人を育て、人をエンパワーし、組織力を高める力を磨く必要があります。柔軟性が求められる今日の組織では、従来のヒエラルキー型組織のマインドで指示命令と評価を行うリーダーは機能しません。

リーダーを育てる

システム思考を共通言語化する

複雑な時代において、物事を遂行する上で不可欠な思考法、それがシステム思考です。目の前にある課題に対処しても問題が解決せず、状況が悪化するという現象が散見されるのはシステム思考で問題解決に臨んでいないためです。
経営環境の大きなインパクトを与える変化が起きる時代には、その変化を表層的に捉えるのではなく、その変化を支える氷山、中でも価値観のシフトに目を向けることが重要です。変化を追いかけるだけでは、そのスピードに追いつけず、変化の波に飲み込まれてしまいます。パラダイムシフトの時代に生きる我々一人ひとりが、今、起きている変化の根本要因は何かを見極めることで、最良の未来を実現することが可能になります。

システム思考を共通言語化する

デザイン思考を共通言語化する

デザイン思考は、創造のための思考法です。前例を踏襲しない時代に生きる我々に必要な問題解決力です。デザイン思考のもう一つの特徴は、問題解決に際して、課題からスタートするのではなく、人に焦点を当てることです。ヒューマンセントリックと呼ばれるこのアプローチは、あらゆる課題解決や価値創造に活かされています。ヒューマンセントリックに問題を解決するためには、論理的思考に加えて、共感力を磨く必要があります。
デザイン思考は、変化のスピードが加速する中、計画を重視するのではなく、決断のスピードを上げてプロトタイプを創り試すことを優先するという思考法でもあります。組織の行動計画においても、リーダーは、プロトタイプ思考を活用し精緻な計画より、早期の決断と仮説検証型のアクションに重きをおくことが重要です。

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環境を見定める

自組織にとって重要な環境要因は何か。最も大きなインパクトを及ぼす環境要因は何か。経営環境を、日本のみならず、世界、そして時代の流れとして捉える力が、かつてないほど重要になりました。
グローバル競争に勝ち抜くことだけが世界との関係において重要な時代は終わりました。相互依存する世界の中で、地球規模に広がる経済活動との関わり方、中国やインドの台頭に見られる人口動態の変化に伴うパワーシフトや、テロリズムの脅威や経済格差の拡大と移民の増加等々、様々な要因が、企業経営に影響を及ぼします。環境破壊がもたらす自然災害も予期せぬ大きなインパクトをもたらします。時代、そしてその時代を創る日本以外の世界の人々がどのような未来を創るために今何に取り組んでいるのかを理解し時代の流れを読み取る必要があります。

環境を見定める

核となるものを定める

変化を起こす際に最も大切なことは、過去を振り返ることです。その沿革を振り返り、今日の姿がどのように形づくられたのかを知る必要があります。そこには、社会から求められる組織の姿があります。多くの場合は、創業や創設時の精神が重要な役割を果たします。そして、その歴史に参画した人々の活動を通して、現在の姿となっています。我々は何者か。我々は何のために存在するのか。そのために我々が大切にしなければならないことは何か。この問いに対する答えを明確に持たないまま変化を起こしても、あまりよい結果は得られません。
変化のスタートで大切なことは、守り抜かなければならないことが何かを明確にすることです。時代や環境の変化は、組織に変化を求めます。しかし、変化するか否かを決めるのは、今、そこにいる人々であり組織です。自信を持ち、変化に臨むために、守り抜かなければならないことを明らかにしましょう。

核となるものを定める

核を定め、未来創造のシナリオを描く

変化の時代だからこそ、組織の中心的なものを定める必要があります。起点は言うまでもなく組織の存在理由です。
誰にどのような価値を提供するのか。社会にどのような役割を持ち貢献するのか。その存在理由をどのようなビジネスモデルで実現するのか。
ビジネスモデルを実行する上で核となる力(スキル・コンピテンシー、価値基準)とはどのようなものか。
存在理由、ビジネスモデル、それを実現するために必要な力の3つを軸に、ありたい未来を実現するためのシナリオを描きます。

核を定め、未来創造のシナリオを描く

ビジョン・ミッション・バリューが一人ひとりのものになる

未来創造のシナリオを、組織を構成する一人ひとりが自分事にするために、重要な役割を果たすのがリーダーです。リーダーは、対話を通して、一人ひとりが、自分の使命や期待と組織方向性を結びつけることを支援します。組織が、その方向性を表すビジョン、ミッション、バリューの3つを共有することにより、人々は「仕事をこなす集団」から、自らの意思で組織のビジョンやミッションを実現する「判断し行動する集団」に変わります。

ビジョン・ミッション・バリューが一人ひとりのものになる

変革推進をデザインする

変革推進に一つの形はありません。しかし、その成功の確率を上げるために、変革推進モデルを活用することをお勧めします。変革にはビジョンが必要と言いますが、最も大切なことは、なぜ変革を行うのか、変革が実現するとどんな善い事があるのかを関係する誰もが理解することです。
そのために、リーダーは、変革の価値、変革がもたらすインパクト、変革する理由を、誰よりも信じていなければなりません。その上で、変革推進をデザインし、成功の確率を高めてください。

変革推進をデザインする

学びに最適な環境をつくる

変化を起こす時、多くの場合、計画はあまり役に立ちません。計画を持ち行動する事自体は重要ですが、計画通りに行かない時に、その軌道修正をリーダー自らが行う必要があります。そのために重要なのがリフレクションの習慣です。結果を振り返ることも大切ですが、状況を変えるためには、自分についてのリフレクションが不可欠です。リーダーは、組織の誰もが、同様にリフレクションの習慣を持つことを奨励します。そのために安心安全な環境をつくることが大切です。

学びに最適な環境をつくる

一貫性を創る

組織の核となる理念やコアコンピテンシーと、実現したい未来の姿を明確にし、戦略、仕組み、人、組織の4つの一貫性を創ることができれば、必ず、期待する結果が得られます。期待通りの結果が出ていない時には、一貫性を阻害している要因は何かを特定し、状況を変える必要があります。変化を創りだす要素を明確にし、そのつながりを理解し、全ての要素が変化の促進を支えているのかを点検するためには、システム思考を活用する必要があります。

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